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農地を手放してしまったずっと∞村の人たち(1)

農地を手放してしまったずっと∞村の人たち(1): 持続可能な開発と環境に向けて行動するNPOずっと∞サステイナブルのブログです

農地を手放してしまったずっと∞村の人たち(1)

ずっと∞サステイナブルでは、今回の現地調査で、SRI(System of Rice Intensification)が田植えなどの労働力を減少させることができることを確認しました。ずっと∞村の農家では、田植えなど大変忙しい時期には、労働者をやとっている人もいるようですので、このような農家にとっては、SRI農法を採用し労働力の軽減すれば大変助かることなります。

一方、ずっと∞村には、家族が病気になった等の理由で現金が必要になり、過去に農地を手放してしまった人たちもいます。これらの人たちは、自らの労働力を提供することによって生計をたてています(工場労働者、建設労働者、農業労働者など)。特に農業労働者の人にとっては、将来的にSRI農法が広まった際に、労働力提供の機会が減ってしまう危険があることになります。

ずっと∞サステイナブルでは、SRI農法を村の人たちの生活を改善する一つの手段となるのでは考えておりますが、農地を手放してしまった人たちに悪影響を与えることは本意ではありません。そこで、まず、農地を手放してしまった村の人がどのような生活を送っており、どのような問題を抱えているのかを知るために、インタビューをしてみました。

農地を手放してしまった人(1)
この家族は、10年前に家族が病気になったためお金が必要になり、農地を売ってしまったとのことです。今では、ご主人が伝統音楽の奏者として収入を得ています。しかし、それだけでは収入が不足するため、村内(あるいは村外)の農家のお手伝いをしています。特に問題なのは、農業活動がほとんどできなくなる乾期に仕事がなくなってしまうことです(このような人は、牛なども持っていないようです)。そのため、村の人から借金をせざるを得なくなり、借金の代償として、雨期にとても大変な農作業を通常の価格より大幅に安いお金で請け負っています。
この家族の方は、このような状況を脱するため、子供に高い教育を受けてほしいと考えてます。しかし、高校は村から10km以上離れた所にあるため、自転車がないと通学が困難になるそうです。「生活が苦しくても子供には高校に行ってほしいので、何とかして自転車を手に入れたい」とおっしゃっていました。

このインタビューによれば、乾期に借金をしないと生きていけないことが最大の問題なようです。そして、この家族では、農業労働者以外の生計手段を見つける手段として、子供の教育に期待をかけているようですが、少なくとも通学のための自転車が無いと高校に行くことはできないようです。

日本では、使われない自転車がごろごろしていることを思い出し、複雑な気持ちになりました。何とかならないものでしょうか。


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zuttos * [08年]SRI稲作農法 * 22:45 * comments(0) * trackbacks(0)

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