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SRI農法の12原則は全て実施されたのか?

SRI農法の12原則は全て実施されたのか?: 持続可能な開発と環境に向けて行動するNPOずっと∞サステイナブルのブログです

SRI農法の12原則は全て実施されたのか?

ずっと∞サステイナブルでは、2008-2009年の雨期にかけて、SRI(System of Rice Intensification)農法をカンボジア・コンポンスプー州の3村に広める活動を行ってきました。2008-2009年雨期には、各村2名の農家の方が、試験栽培に協力してくれました。

この試験栽培は、あくまでも農家の水田で農家の自主性に基づいて実施されています。したがって、SRI農法と慣行栽培のどちらがたくさん収穫できるのかという農業試験場で行うような試験はできません。しかし、カンボジアの農家がSRI農法に対してどのような反応を示すのかという点については非常に興味深い情報が得られます。

試験栽培では、以下の12項目から成るSRI農法を試験的に実施してもらいましたが、実際にできた項目とできなかった項目がでています。結果は以下のとおりです。なかには、半分程度できたという項目がありますので、その場合は0.5人が実施としてあります。

1)田の表面を水平にならし、排水を良くする(1.5人が実施)
2)中身がつまった種を選定して、種まきする(2.0人が実施)
3)苗代を高く盛り上げて、ある程度乾燥させる(0.0人が実施)
4)大きく育った苗を選び、すぐに田植えを行う(2.0人が実施)
5)若い苗(種まき後15日以内の苗)を田植えする(0.0人が実施)
6)1株あたり1-2本の苗を田植えする(6.0人が実施)
7)根が水平になるように苗を浅く田植えする(6.0人が実施)
8)苗を列に揃えて植える(6.0人が実施)
9)苗の間隔を広げて(25cm-40cm以上)田植えする(4.5人が実施)
10)収穫までに少なくとも2〜4回除草作業を行う(5.0人が実施)
11)水田内の水位を低く保つ(1.0人が実施)
12)できる限り化学肥料ではなく堆肥を使用する(5.0人が実施)

こうしてみると、田植え前の項目で実施率が低いことがわかります。ただし、農家によれば、プロジェクトによる技術指導が始まる前にすでに種をまいてしまったのが原因とのことですので、今年はできるとのことです。一方、これはできそうにないという項目もあります。特に項目5)の若い苗を植えるというのはかなり難しそうです。なぜかと言うと、ずっと∞村では、灌漑施設がなく雨だけに頼った稲作をしているため、いつ雨が降らなくなるか農家は大変な不安の中で稲作をしているからです。少し早すぎるなと思っても、雨が降るようであれば早めに種を蒔いてしまおうということのようです。

カンボジアの農家が、新しいSRI農法をどのように取り入れているのかよくわかりました。


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zuttos * [08年]SRI稲作農法 * 23:05 * comments(0) * trackbacks(0)

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