<< 収穫量が全てじゃない! | main | ずっと∞村では化学肥料が減少傾向 >>

除草はSRI農法の欠点か?

除草はSRI農法の欠点か?: 持続可能な開発と環境に向けて行動するNPOずっと∞サステイナブルのブログです

除草はSRI農法の欠点か?

SRI農法では、水田内の水位を低く保つことを推奨しています。その方が、稲が大きく育つということらしいのです。
ただ、この方法には難しい面もあります。水田は水をためることによって雑草が生えにくい環境を作っているのですが、SRI農法はこの利点を放棄していることになるからです。水がたっぷりあるけれど水位が低い(水がひたひたでたまっていない)状態は、稲にとって最適な環境かもしれませんが、雑草にとっても最適の環境になるわけです。そのようなわけで、SRI農法では除草作業が大変になることが欠点の一つだと言われています。

カンボジアのSRI導入農家の方に、この点をどう思うか訊いてみました。すると、「除草作業は、今までとあまり変わらないね。むしろ、列に揃えて苗を植えているので、田んぼの中を歩きやすくなり、除草作業が楽になったくらいだよ。」とのことでした。

カンボジアの農家がSRI農法の除草作業を大変だと認識していない理由は、おそらくこういうことです。カンボジアでは、田んぼに灌漑施設がないため、水田内の水位は雨の量に左右されることになり、農家は水位をコントロールできません。そのため、今まで行ってきた慣行農法でも、水田内に常に水をためておくことはできなかったのです。SRI農法を始めた農家でもそれは同じで、水位をひたひたの状態に保っておくことはやろうと思ってもできません。つまり、カンボジアで一般的な天水田(灌漑施設が無い田んぼ)では、農家が田んぼの水位をコントロールすることはできないため、雑草に関する条件は、慣行農法でもSRI農法でも同じなわけです。そして、苗を列に揃えて植えているSRI農法の方が、除草作業が効率的で楽になるということのようです。
SRI農法といっても、灌漑地区で行われているものと、カンボジアのように灌漑施設がない田んぼ(天水田)のものは、いろいろ違うところがあります。その違いをよく理解する必要があると、改めて感じました。


ずっと∞の活動にご関心を持っていただいた方へ
早速行動してみる!
メールマガジンを読んでみる


ずっと∞ブログは、開発と環境を両立させた持続可能な社会に向けて行動するNPOずっと∞サステイナブルの有志が発行する私的なブログです

zuttos * [08年]SRI稲作農法 * 19:17 * comments(0) * trackbacks(0)

コメント

この記事にコメントする









トラックバック

このページの先頭へ